裏切り者は捕まえられない

久々に順主！この前のあらさなと同じようなネタです。
今回はリアルにあわせて春の話・・・でも暗いですね・・・
すごく短いです。君の、シリーズに匹敵します。

今さっきシンフォニアとBSR２のOPを一通り見てきました～
シンフォはなんとPS２版のOPは見たこと無かったので新鮮でした！
映像も合わせるとPS2番もなかなか捨てたもんじゃありませんね（偉そうだな）
あとやっぱりゼロス君は華麗ですね！流し目は必殺技です。
それとBSR２は見たことあるんですけどね・・・いつ見てもツッコミが。
「ありえねぇ！」という。特に後半が・・・なんじゃありゃ・・・
はんべぇが華麗すぎて怖いです。はやくムチ・・・じゃない関節剣でびしばししたいものです。

あ、もう少しで２０００Hitですね！ありがとうございます！
こんな辺境の地にまでおみ足を運んでくださって・・・！
キリリクがあろうとなかろうと記念SSは書くつもりでございます。
相方には「絵も！」と言われたのですが・・・どうしましょ。

では、追いかける？からどうぞ！

桜の花を掴もうとして、手を伸ばした。







「よっ！転校生！」

順平が声をかけると、例の転校生は目を丸くする。

いきなり話しかけたからだろう。転校生も数秒後には「よろしく」と言う。


「僕は須雲暁人。よろしくね」


「俺は伊織順平！よろしく！」


そうして２－Eでの一年が始まった。


どうせ毎日一緒なんだと、順平は考えたけれども

転校生、という新しい友達の存在に、少し心を躍らせた。

春、というのは、無駄に期待を持たせる季節だと思う。

陽気、花、入学式、あたたかい、イメージで。


「暁人」


ただ、話しかけようと腕を掴んで、

それは、するりと崩れ落ちるように、順平の手から滑り落ちた。

死人の手のように、力なく、あたたかみなく。


「？どうしたの？順平？」


呆然としている順平に暁人は声をかける。

「なんでもない」と返して、話そうと思っていたことを話した。









ゆるりゆるりと落ちていくから、簡単だと思ったのに。

それはひらりと滑り落ちるように、指の間をすりぬけた。








（そうなるのだったら、期待させないでほしかった）

（どうせ、俺の目の前から消えるなら、さ）