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日常のことだったり趣味のことだったり。腐女子、BL、何それ?な方はリターン推奨。
ガキさん加入ってこの日でしたよね・・・!?汗。
ちなみに私のデータでガキさんは荷解き直後にタルタル出陣です。いじめか。 今日からペルソナもう一周します。9月のデータ残しておこう・・・ えーとロストムーンの二個目。 やっと荒真風味・・・。でも実は真荒のが今好きなんですよね・・・(コラ) というわけでちょっとガキさんが受けくさいです(ぇー) じゃ、追いかける?からどうぞ! 久しぶりに帰ってきた寮は、それはそれは後輩が増えていた。
いやでも、あの事件を思い出すけれど、そんな冷たい雰囲気は無かった。 アキは相変わらずうるさいし、桐条も特に何も言って来ない。 何も、自分を責めてはいない。 ・・・・・ただ。ただ、一人の、視線を除いては。 〔ロストムーン0902〕 「シンジ、入るぞ」 コンコン、とノックの音が鳴ったか鳴らないかのうちにアキが入ってくる。 ・・・・ノックの意味を成していない気がするのだが。 ドアを後ろ手に閉めて、遠慮もなしにベッドへ腰掛ける。 俺の隣はそんな易いもんじゃねぇぞ、と言うとアキは軽く笑った。 「やっと帰ってきたな・・・」 「お前のためじゃねぇっつってんだろ・・・天田だよ、天田」 「分かってる」 少しぶすっとした様子で言い、真田はこっちを見つめてくる。 あまりに真剣な目だったものだから、少したじろいでしまう。 「お前、何日か前に、ずぶ濡れで町んなか歩いてただろ?」 「あ・・・?・・・あぁ、夕立に降られちまったんだよ」 アキが見ているとは思わなかった。気づかなかった自分もダメだな。 アキの目はまだ真剣で、少し居心地が悪かったので睨み返す。 目を見てみて気づいた。 (・・・・?・・・・揺れてる?) いつも真っ直ぐなアキの瞳が、少し揺れているように見えた。 ・・・決して眼球が揺れているわけではないのだが。 目は口ほどにものを言う。きっとアキの心に何かあるんだろう。 そう思い、二言目を待つことにした。 数秒。 アキの口が開いて、少ししてから言葉が出てきた。 「お前の・・・姿が・・・すごく細かった・・・」 一瞬、ぎく、としたがすぐに冷静を取り戻す。 あの薬を使ってから、多少痩せたが、そう見た目に支障は無い。 何言ってんだ、と返そうとして、アキの目に光るものを見つけた。 ―――――泣いている。この、16戦無敗の最強の男が。 うつむいて、唇をかみ締めて、必死にこらえながらも、泣いている。 「見た目が、とかそういうのじゃない・・・・本当に、折れそうに見えたんだ」 「・・・ざけんな・・・馬鹿言ってんじゃねぇ・・・」 「このまま放っておいたら、折れて、消えそうで」 黙らせるために抱きすくめた。強く強く、呼吸すら出来ないほどに。 アキが背に手を回して、俺よりずっとずっと強い力で抱きしめてきた。 本当に折れるぞ、と冗談を言ったが、うつむいたまま顔をあげない。 「・・・・あいしてる」 「ああ」 「・・・・あいしてるから」 一回返して、もう一回言われて、アキが求めていることに気がつく。 「・・・・死んだりしねぇよ、お前がいるうちはな」 そう言ってもアキは笑わなかった。 分かっている、よく、分かっている。 もうシンジは俺のためには生きられないんだ。 天田のために生きなければいけないんだ。 なら、せめて、どこへも行かないで・・・ 俺の手の届くところにいて、あわよくば目線の端にでも入れといてくれ。 そう、願ったのに。 もう、あの月夜にあの声は戻らないんだと、知るのは一ヵ月後。 変わりに響いた銃声に、この時祈ったことを、もう一度願った。 月が、こうこうと、輝いていた。 PR この記事にコメントする
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