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順主SSです。R・・・12,15?くらい。
短いなぁ毎度ながら・・・。入試中に思いついたネタです。なんでだろ・・・
入試中にアリプロの「ピアニィピンク」を思い出して、それから思いついた気が・・・
タイトルのポップさは何なのだろう・・・そして阿呆らしすぎ笑
順主書いたの久しぶりです。オフでは友人と小説書きっこしとるんですが・・・・
そっちも最近荒真ばっかりで放置してました。楽しかった楽しかった。
うちの主人公の暁人の順平好きっぷりが分かればいいです。微妙だけど。
あとべろちゅ表現下手すぎ・・・!あんだけ小説読んでるって言うのn(ry)

ちなみにおまけ話も書くつもり満々です。(受験生!受験生!!)

あ、「追いかける?」からSS読めます。



「・・・・あ、戻ってください!ロストしま・・・・」

風花の通信が途切れ、体が投げ出される感じがする。
少しそうなっていたかと思うと地面にたたきつけられた。

「い、痛・・・・っ・・・・;;;」

須雲暁人が着地したのは。

「・・・・・体育館、そーこ?」

そして伊織順平を踏みつけての着地であった。

 

                 サバイブ・キャンディ★ストロベリィ

 

「・・・・要するにアレか、風花と全く逆の状況か」

須雲暁人と伊織順平は体育館倉庫の跳び箱の上で状況分析をしていた。
影時間が終わってタルタロスが学校になり、メンバーはみんな学校内に投げ出された。
二人は近くにいたから同じ場所に投げ出されたのだろうと予測がついた。

しかし、問題はこの場所。

「だよね。風花の場合は体育館倉庫からタルタロスだもんね」

そう、風花が閉じ込められて出れなかったように二人も脱出できなかった。
というか体育館倉庫に内側からの鍵なんか本来必要無いのである。
風花や美鶴なら索敵を使えば二人を見つけ助けることが出来るだろう。
しかし二人も今はどこか他の場所に投げ出されているはずだ。
皆、自分の居場所の確認や学校からの脱出にてこずっているだろう。

「あー・・・・運が悪けりゃこのまま夜が明けんぞー・・・・腹も減ったし」

「僕も・・・じゅんぺー、何か食べ物持ってない?今日夜食抜いてきちゃった」

「俺もタルタル後に食べようと思ってたし何も・・・・あ」

ころん。という効果音が最適だろうか。
順平の手のひらには大粒の飴玉がひとつ。赤い包み紙が薄暗い中で見える。

「飴?じゅんぺー、何でこんな似通わない可愛いもの持ってるの?」

「一言余計だろ・・・昨日だっけかなー?ゆかりッチがくれたんだよ」

暁人は「ふーん」と一言言うと飴玉を興味を失ったようにマットの上に寝転んだ。
そんな暁人に順平は「食わねーのー?」と声をかけたが暁人は拒否する。
「じゅんぺーが死んだら嫌だから。じゅんぺー食べて」と。
この須雲暁人という少年は順平が大好きで大好きで大切なのである。
順平もその気持ちは知っている。というか応えている。

「・・・んな簡単に死にやしねーよ。お前のが心配だよ、おらっ食え」

心配される嬉しさと、その照れ隠しに暁人の口に飴を突っ込む。
不意打ちを食らった彼は驚いて、ばっと起き上がった。

「食べてって言ったじゃんか!!もー・・・」

と言いつつ口の中で飴玉をころころ転がしている。
色からしてイチゴ味だろう。赤い飴玉が口の中からのぞき見える。

・・・・童顔の暁人に飴という組み合わせはあまりにも可愛くて。
順平は思わず笑い出してしまう。

「何笑ってんの!!??じゅんぺーの馬鹿!!」

「だって・・・飴似合いすぎだろっ・・・!!!!」

そこまで言って順平は再度見ようと思った暁人の口元の飴が至近距離にあるのを見た。

・・・何が起こったのかと言うと。

ころ・・・・・ん

「・・・・・・・・・・・・ふほぇ!!??はひひへんはほ!!」

「いや何言ってるのかわかんないし。」

「・・・・・おまっ、今っ!!」

順平はちょっと、いやかなり大分混乱していた。
暁人の口内にあった飴玉は順平の口内へと移動している。
そう、口移し。

「だって・・・じゅんぺーが食わせるし、笑うし・・・・」

いまさら顔を赤くしながらうつむく暁人。といっても薄暗くてよく見えないが。

順平は心中で可愛いと連呼しつつ、暁人の腕を取り、引き寄せる。
そして、さっき暁人がやったように、順平がされたように飴を移す。

「ふ・・・・ぁ、・・・・はぁっ・・・・・」

飴を移すとともに暁人の舌に吸い付き、自分のものと絡み合わせる。
可愛らしいイチゴの味がする。けれど水音は果てしなくいやらしくて。
暁人が、きゅうっと順平の服を握る。それさえもいとおしい。

「んん・・・・っ、や、もう、じゅんぺっ・・・・」

理性が音を立てて砕けて、もう戻れない、と本能が囁く。
暁人の声は、潤んだ瞳はそれほどまでに順平を駆り立てる。

舌と舌を絡め合わせて、飴玉を互いの口へと運び込む。
イチゴ味は、可愛らしくて、けれどまたそれが羞恥心をかきたてる。
暁人が目をつむって順平の首に手を回し、くちづけを深くする。

順平は耐えられなくなって暁人のネクタイリボンをほどいた。



―――――が。
そこに待っていたのは快楽の世界ではなく。

「・・・ほぅ・・・私たちが必死で職員室から鍵を取ってきたというのに・・・・」

いきなり明るくなった世界にうかびあがる長身の影。
その影の主からは時々見る憤怒のオーラが隠そうともせずに現れている。

「2人で享楽中とは・・・・いいご身分だな?」

逆行で暗い桐条美鶴の顔はそれはもう恐ろしかった。

後日。
実は全て見聞きしていた風花から「飴いりますか?」という笑みが2人に襲い掛かった。

 

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